思い当たる節のない「うつ病」は「原因が思い当たっていない」だけ。

公開日:2017/02/28

思い当たる節はある。見つからないだけで。

うつ病の一つの特徴に

思い当たる節が無いのに気持ちが沈む一方

というものがあります。

僕はこれには異を唱えたい。

  • 患者さん自身が自覚していない
  • 聞き手が引き出せていない

このどちらかだと思っています。

僕ら人間の身体は素直です。

何も無いのにそういった症状が起こるという事はまずありえない。

医学を学べば学ぶ程にそれは確信します。

検査をしても異常はない。

それで「何で?」と首を傾げる人が多いと思います。

これは原因不明なのではなくて「医学では原因がわからない」というだけの話です。

原因が無いのではなく「現時点での医学の限界」という事です。

原因はあるんです。

何気ない会話から出てくる「答え」が如何に多いか。

うつ病の場合、本人が自覚していない原因の場合は大抵のケースで

本人の固定観念

が邪魔をしています。

だから「自覚が無い」訳ですよね。

  • 本人が原因とは露程に思っていない。
  • 思い当たる節リストから除外している。
  • 思い浮かぶことすらない

こんな状態ですので、改まって「思い当たる節を上げていこう」なんて言っても出てこないんですね。

こういう場合って何気ない会話の中で本人は何気なく口にします。

それを聞いた側が「おや?」と思う訳です。

それで掘り下げていくとどうもその可能性が高いと。

本人からしたら「まさかそんな事が原因な訳ないじゃないですか」となり、

外部からしたら「いや、どう見てもそれだよね」となるのです。

このパターン、結構多いです。

原因が明らかの場合は覚悟決めるしかない。

僕が見てきた限りでは、原因が明らかだからと言って即座に対応できないケースが結構ありました。

  • 職場の人間関係
  • マンションの人間関係
  • 学校保護者の人間関係
  • 地域の人間関係

ほぼほぼ人間関係に絞られます。

専業主婦など、家や地域での生活に比重が置かれている人はこのケースが多い。

この場合、思い当たる節というより、もう原因が明確な訳なのですが、

「相手のある事」

なので、簡単には解決がつきません。

何せ身動きが取れないケースが多い。

原因がわかりました。

ではその原因から離れたらどうですか?

これは王道ですよね。

でも、中々動けない人が多いのが実際です。

  • マイホームを買ったばかり
  • 子供が転校する事になる
  • 自分が何で移動しないと駄目なのか
  • 逃げたみたいで悔しい

こうなると「何を優先すべきか」という話になってきます。

  • 自宅を維持する
  • 子供の学校はこのまま

になると、うつ病・うつ状態をもたらした原因との距離は前と変わらず。

これでは治る訳ないですよね。

だから「何を優先すべきか」という話になる訳です。

全てを自分の都合良く変えようというのはまず無理だと思います。

これは家族でゆっくり話し合うべきだと思います。

「自分が変わればいい」というのも簡単にはいかない。

よく、相手がいる事の場合は

  • 「相手を変えるのは難しい」
  • 「自分が変わればいい」

こういう話になりがちだと思います。

そんなに簡単にはいかないですよね。

うつ状態になるまで追い詰められている人に「変わろう」なんて無茶ぶりです。

変わる時は一瞬で変わるのが人間ですが、それには「きっかけ」が必要になります。

  • 書籍
  • セミナー
  • TV
  • 誰かの言葉
  • ふと思い立った

「自分を変えるきっかけ」は何処にあるかわかりません。

変わる為にそれを探しても見つかるものではありません。

時間がかかるかもしれないし、かからないかもしれない。

そればっかりは誰にもわからないんですよね。

だから「自分が変わればいいんだ」という言葉は案外患者さんを追い詰める。

「中々変われない自分はやっぱり駄目なのかな」

と自分で自分を追い込んでいく事もあります。

なので言葉の使い方は注意した方がいいでしょう。

几帳面、完璧主義者に多いという事はそれだけ「相対化」に生きているという事。

うつ病・うつ状態に陥りやすい人の特徴に

  • 几帳面
  • 責任感が強い
  • 完璧主義者

というものがあります。

僕もこのタイプでした。

自分を振り返って感じる事は、この手のタイプは「自分を失う事を恐れる」タイプだと思います。

「周囲からの評価が崩れてしまう」

という事への恐怖心が「自分を追い込む」結果になったのではないかと。

早い話が

  • 「自分で自分を認めていない」
  • 「他人の評価で自分の価値を推し量ってきた」
  • 「実際、他人から高い評価を常にもらってきた」

という生き方をしてきた人だと思うんですね。

だから、完璧に物事をこなそうとしますし、少しでも崩れる事を避けたがる。

だから、必要以上に備えをして準備をして物事に取り組むので、周囲からの評価もまた上がる。

それで自分自身がまた安心する。

でも、常に「失敗できない」というプレッシャーとの戦いな訳です。

こんなの、学生時代ならともかく社会人になって「勝ち戦」だけで凌ごうなんてまず無理です。

何処かで必ず「失敗」は来ます。

それを受け止めるだけの余裕が無いのです。守る事に必死で「挫折を受け止める経験が無い」為に。

エリートタイプに多い「うつ病」ですよね。

  • 挫折を知らない
  • 経験不足
  • 高止まりの評価だけで生きてきた

「うつ病」って書くと複雑になりますが、早い話が

「経験不足」

だと思います。

初めての挫折、失敗を心が受け止めきれなかった。

失敗・挫折の大きさではなく「失敗」「挫折」をしたという事実が本人には重過ぎたという事だと思います。

 

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