動脈の病気をまとめる。【大動脈瘤】 by NHK今日の健康 パート1

公開日:2017/03/08
最終更新日:2017/03/09

代表的な動脈の疾患【大動脈瘤】


画像引用:http://qq2q.biz/C9IJ

大動脈とは心臓から末梢組織へと酸素が豊富な動脈血を届ける非常に太い血管です。

  • 太さは2㎝
  • 長さは50㎝

非常に立派な血管ですね。

この大動脈に「こぶ」ができてしまうのが大動脈瘤と呼ばれる疾患になります。

基本的には

血管の老化が原因

とされているようです。

つまりは動脈硬化から起こりやすいという事でしょうか。

  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 高齢者

の方は特に注意が必要な疾患だと思います。

大動脈瘤のリスクファクター

大動脈瘤は基本的には「血管の老化」によるものですが、

それ以外にも色々と原因となりうるリスクファクターが存在します。

  • 男性である事
    • 女性ホルモンは血管を弛緩させる
  • 喫煙習慣
  • 生活習慣
    • 食生活
    • 運動不足

こういった部分にも注意が必要です。

特に「生活習慣」は多くの日本人に当てはまると思います。

大動脈瘤が起こりやすい場所

大動脈瘤は大動脈のどこにでもできる疾患ではありません。

起こりやすい場所

というものが2つ存在しています。

  • 大動脈弓:胸部大動脈瘤
  • 腹部臍下:腹部大動脈瘤

大動脈弓は大きく弓なりになっている箇所で血流が滞りやすい箇所。

腹部臍下は大動脈が左右に分かれるので、血流が滞りやすい箇所。

共に、血流が「引っ掛かりやすい」箇所になります。

大動脈瘤は自覚症状が無いまま大きくなりやすい

これが非常に厄介な点です。

大動脈瘤は血流が阻害されはしても、血流自体は維持されています。

なので、自覚症状が起こらないまま、少しずつサイズが大きくなっていく事が多い疾患なのです。

 

破裂したときは手遅れになるケースが多い疾患ですので要注意です。

大動脈瘤の前兆はこちら

大動脈瘤は多くの場合は自覚症状無しで膨らんでいくものだそうです。

ですが、稀にその前兆に気付くことができるケースもあるとのこと。

  • 胸部大動脈瘤:神経圧迫によるしわがれ声
  • 腹部大動脈瘤:お腹に脈打つしこり

これがその前兆です。

ただ、お腹に手を置くと誰もが「脈打つシコリ」を感じる事はできるので、「大動脈瘤か否か」は判別が難しいかなと思います。

大動脈瘤には2種類ある。


画像引用:http://qq2q.biz/C9IJ

大動脈瘤には大きく分けて二種類あります。

1つは「紡錘状動脈瘤」と呼ばれる瘤で、

血管が左右均等に膨らむタイプです。

こちらは比較的安全な瘤とされていて、血管の直径が50mm未満であれば破裂の危険性は低いと考えられています。

対処法は「薬物療法」「経過観察」が多く、

手術の検討に入るのは

  • 大きさが50mmを超えたもの
  • 半年で5mm以上の拡大を見せたもの

となります。

もう1つの大動脈瘤は「嚢状動脈瘤」と呼ばれる瘤です。

こちらは血管の一部が袋状に膨らむタイプです。

この嚢状のタイプは圧が袋に集中する為に大きさを問わず破裂しやすく、50mm未満であっても手術を検討する場合があるそうです。

大動脈の薬物療法

大動脈瘤の薬物療法は

  • 血圧を下げる
  • コレステロールを下げる

これによって動脈瘤の拡大・破裂のリスクを下げる事を目的とします。

この治療は同時に

  • 脳卒中
  • 心筋梗塞

の予防にもつながります。

大動脈瘤の手術について

大動脈瘤の手術には

  • 人工血管置換術
  • ステントグラフト内挿術

の二つがあります。

人工血管置換術


画像引用:http://qq2q.biz/C9IJ

人工血管置換術は「大動脈瘤」と周辺の血管を取り除き、新たに人工血管を設置するというもの。

  • メリット:大動脈瘤が物理的に無くなる
  • デメリット:開腹の為、体の負担が大きい

ステントグラフト内挿術

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ステントグラフト内挿術は「ステントグラフト」と呼ばれる風船の様に膨らむ金具を納めた「カテーテル」を足の付け根から挿入し、大動脈瘤へ進めます。

ステントグラフトは大動脈瘤のある血管部分の内側で膨らみ、人工血管として血流を担当します。

その結果、大動脈瘤部分には血流が途絶え、瘤は残りますが圧は増加しませんので、破裂のリスクを下げる事が可能となります。

  • メリット:体の負担が少ない
  • デメリット:大動脈瘤は残るので、再拡大のリスクが残る。

また、カテーテルを使用する手術の場合、動脈硬化の患者さん等の場合は梗塞を起こすリスクが生まれるので注意が必要です。

続きの記事はこちら

動脈の病気をまとめる。【閉塞性動脈硬化症】 by NHK今日の健康 パート1

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