動脈の病気をまとめる。【閉塞性動脈硬化症】 by NHK今日の健康 パート2

公開日:2017/03/09

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動脈の病気をまとめる。【大動脈瘤】 by NHK今日の健康 パート1

 閉塞性動脈硬化症について


画像引用:http://qq2q.biz/C9OH

余り聞き慣れない疾患名の「閉塞性動脈硬化症」ですが、分解するとそのまんまです。

  • 閉塞性:狭くなる
  • 動脈硬化
  • 症:症状群

つまりは

動脈硬化で血管が狭くなって起こる症状一般

という事です。

多分、動脈硬化自体は「血管が狭くなる・固くなる」という状態を指し示す言葉なので、それから派生する症状に対してつけられた名称かなと。

  • 頸肩腕症候群
  • 胸郭出口症候群
  • 梨状筋症候群

みたいな「ざっくり症状」の仲間かなと思います。

でも、原因は「動脈硬化」と明確なので、ざっくりではないか。

話しが逸れましたが、

上図の通り、動脈硬化が進む事によって明らかに血流が阻害されています。

主に下半身の動脈に起こる疾患だそうです。

特に起こりやすく注意すべきは

  • ふくらはぎ
  • 太腿
  • 骨盤の中

の太い血管だそうです。

ここが血流が途絶えてしまうと、そこから下の抹消組織に血液が届かず、最悪は壊死を迎えてしまうケースもあるそうです。

閉塞性動脈硬化症の経過について


画像引用:http://qq2q.biz/C9OH

初期症状

閉塞性動脈硬化症の初期は動脈の内腔が50%未満の範囲で狭くなる状態です。

この時は基本的に「自覚症状は無し」です。

知らない間に動脈硬化が進んでしまっている状態ですね。

中期

動脈硬化による血管内腔の狭まりが50%以上になった段階です。

この段階に達しますと血液が十分に届かなくなり、

「間欠跛行」

と呼ばれる歩行障害が起こります。


画像引用:http://qq2q.biz/C9OH

歩いていると「ビリビリ」「つーん」と歩行困難になってしまい、

暫く休むと再び歩けるようになる。

でも、また「ビリビリ」「つーん」がやってくる。

これの繰り返しの状態が「間欠跛行」です。

僕も経験しましたが、一気に日常生活が奪われます。

末期

閉塞性動脈硬化症の最後は抹消組織の「壊死」です。

血流障害が酷く、末梢に栄養や酸素が行きわたらない為に自然治癒の力が奪われ、最後は細胞死を迎える流れです。

ただ、この状態は間欠跛行を迎えてもなお放置している状態なので、実際にそこまでなるケースは少ないと思います。

それくらい間欠跛行は辛いです。

ちょっとグロイ画像ですが、参考までに壊死を掲載します。


画像引用:http://qq2q.biz/C9OH

閉塞性動脈硬化症のリスクが高い人

閉塞性動脈硬化症のリスクが高い人は

ズバリ「動脈硬化」のリスクが高い人です。

  • 65歳以上の高齢者
  • 喫煙者
  • 糖尿病患者
  • 下肢神経痛がある
  • 高血圧や脂質異常症
  • 透析を受けている
  • 運動習慣が無い

等の人は注意が必要です。

閉塞性動脈硬化症を注意しようというよりも、生活習慣病全般の注意が必要です。

閉塞性動脈硬化症の診断

閉塞性動脈硬化症の診断の際には

ABI検査と呼ばれる血圧検査を行います。

早い話が「手足の血圧検査」です。


http://qq2q.biz/C9QR

「上腕の血圧」と「足首の血圧」を測定し

足首の最高血圧÷上腕の最高血圧

から割り出します。

  • 正常:1.00~1.40
  • 境界型:0.91~0.99
  • 閉塞性動脈硬化症:~0.90

境界型は自覚症状が無いものの、心筋梗塞などの心臓・血管系の病気による死亡率が高いそうで、区別されるそうです。

閉塞性動脈硬化症の治療

閉塞性動脈硬化症の治療は段階にあわせて検討されます。

初期の治療

  • 生活改善
    • 禁煙
    • 血圧コントロール
    • 血糖値コントロール
    • コレステロール管理

自覚症状も無い、閉塞も50㎜以下の初期では生活改善の徹底で対応します。

中期の治療

  • 生活改善
  • 運動療法
    • 1日30分以上の歩行訓練
      • 細かい血管が発達する。
  • 薬物療法

末期の治療

  • 生活改善
  • 手術検討(血行再建術)
    • 血管内治療 
      • バルーン拡張術
      • ステント留置術
    • バイパス手術

潰瘍や壊死が起こっている場合は血行再建術

皮膚に潰瘍、壊死が生じている場合、更には運動療法や薬物での治療にも改善が見られない場合。

最終手段としての手術が検討されます。

目的は「血流の再開」です。

なので血行再建術と呼ばれています。

血行再建術には「血管内治療」と「バイパス手術」の2種類があります。

血管内治療1:バルーン拡張術


画像引用:http://qq2q.biz/C9OH

血行再建術の「血管内治療」の一つ「バルーン拡張術」は

動脈硬化を起こしている血管部分に風船を挿入し膨らませ、血管を拡張する術式です。

血管内治療2:ステント留置術


画像引用:http://qq2q.biz/C9OH

もう一方の「血管内治療」である「ステント留置術」は同じく動脈硬化を起こしている血管部位にステントを挿入し、膨らませて固定をする術式です。

 

バイパス手術


画像引用:http://qq2q.biz/C9OH

詰まった血管を拡張させる「血管内治療」とは異なり、「血流の迂回路」を作る事を目的とする術式になります。

つまり、新たな血流経路を作る治療です。

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