姿勢が悪いと胃痛が起こる

公開日:2017/09/01

姿勢は健康と密接に繋がっており、実際に姿勢が悪いと身体に様々な不定愁訴が起こります。その一つが「胃痛」です。

内臓疾患としての胃痛のような「キリキリする痛み」とは少し異なる「どんよりとした重たさを感じる」様な違和感に近い症状。それが中々収まらないのが姿勢の悪さからくる胃痛の特徴です。

今回は姿勢の歪みから起こる「胃痛」について紹介します。

胃痛が起こる姿勢の歪みは巻き肩

胃痛が起こる姿勢の歪みは「巻き肩」が代表的です。そして巻き肩によって身体に起こっている変化は以下の通りです。

  1. 肩甲上腕関節の内旋
  2. 頸椎の過剰後弯
  3. 重心位置の前方変位(水平面上)
  4. 前に垂れ下がる上腕による胸郭の圧迫
  5. 脊柱の後弯

この状況の全てが胃痛に関わってくるのですが、特に関係が深いのは

  • 前に垂れ下がる上腕による胸郭の圧迫

これです。これによって「どんよりとした胃痛」が引き起こされるのです。

上腕の圧迫で胸郭が広がれなくなっている

巻き肩で起こる「上腕骨の前方への垂れ下がり」によって胸郭が上から圧迫される形になります。

胸郭は本来呼吸筋の動きに合わせて「収縮」と「拡張」を繰り返す骨格系です。それが上腕による圧迫によって「拡張」ができなくなり動きを制限されてしまうのです。

更に「拡張」ができないだけならまだしも上から圧し掛かってくる上腕の圧によって「抑え込まれる」状態になります。

これが胃痛の原因となるのです。

胸郭下の内臓が圧迫されてしまう

胃袋は胸郭の直下、左下に位置する臓器です。上部は横隔膜があります。本来は胸郭の拡縮と横隔膜の上下運動についていく形で運動をしているのですが、胸郭が上から圧迫される事でその運動に制限が掛かり、更には胸郭が受ける圧が胃袋にも掛かってきます。

巻き肩によって生まれた上腕の圧力は、胸郭を経由して胃袋にも伝わってくるのです。その結果胃袋もまた圧迫され、持続的な圧が胃袋には負担となり胃痛となっていきます。

胃痛以外にも出てくる症状

内臓圧迫による症状は何も胃痛に限ったものではありません。様々な症状が出てきます。

  1. 胃の鈍痛
  2. 食欲不振
  3. 胃の不快感
  4. 胃の重たい感覚
  5. 胃酸過多
  6. 口に物を入れると気分が悪くなる

等々、その症状の形は個人差があります。共通しているのは「巻き肩による胸郭上部への圧迫」というプロセスです。

つまり胃痛も鈍痛も「本来は動いている内臓が圧迫される事で起こる1症状」という事です。

薬を飲んでも対処療法に過ぎない

こういった胃痛の場合、胃薬を飲んで対処しようとする人も出てくると思います。ですが即効性は期待できますが効果の持続は期待できません。

何故なら原因が「巻き肩」にある為にいくら薬で胃に起こっている現象に働きかけても薬効が出ている間しか現象が収まらないからです。

薬は身体に起こる代謝反応に強制的に介入をしてくれます。だから即効性がある。ですが、抑えている化学反応が「起こらない様に」はしてくれません。それは本来の薬の役割でも目的でも無いのです。

薬はあくまで「起きている現象」に対して強制介入をするものであって「現象の発生プロセス」には対応できません。

姿勢を正すという事はとても大切という事。

薬を飲んでも治らない。だからといって頭を抱える必要はありません。薬の目的はあくまで症状を抑える事であり問題を解決する事では無いからです。

この場合「問題を解決する」という事は「上腕骨による胸郭圧迫を取り除く」という事であり、それは結局「巻き肩を解消する」という事です。

ですのでどうしても症状が気になる場合は薬によって鎮痛を行い、その間に巻き肩矯正という根本的な問題の解決を図りましょう。

薬でも治らなかった胃痛が姿勢矯正で治るという新鮮な経験ができるはずです。仮にそれでも完治しなかった場合は他に要因があるという事なので、更に掘り下げて追いかけていきましょう。

一発目の仮説で治せなかったら駄目、という事は無いのです。

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