関節と筋肉が正常なら坐骨神経痛は起こらない。
公開日:2017/02/03
筋肉か関節か。それが問題だ。
坐骨神経痛が起こる状態の身体は「レントゲン」では特に異常は無いかもしれません。
多分、坐骨神経痛の患者さんがレントゲンを撮ったら
- 腰椎すべり症
- 脊椎が前滑りを起こしている。
- 椎間板ヘルニア
- 椎間板の隙間が狭い(本来はMRIが必須)
という診断が下りる事が多いと思います。
処方としては「ボルタレン湿布かロキソニン湿布」とかでしょうか。
これは整形外科の定番の対応です。
ここで「私、坐骨神経痛で~」という患者さんが生まれるのだと思います。
でも覚えておいてください。
坐骨神経痛を抱えている患者さんの場合、画像診断に特に異常所見が無かったとしても、
- 筋力
- 関節の可動域
には明らかな問題を抱えているケースが圧倒的に多いんです。
いわゆる「筋骨格系」に問題が出ているんです。
僕はここに問題が出ていない坐骨神経痛持ちを見たことが無いです。
そういった「身体の検査」を詳しくする先生が本当に少ない。
これです。
これが本当に問題。
整形外科、整骨院の保険診療でもそうですが、実費の代替医療の方でも検査をないがしろにするケースが多くなっている。
全体的に商売っ気が出てきた印象を受けます。
最低限の検査で、患者の抱える自覚症状を軽減することを目的にする院が増えました。
その方が変化を出しやすく、通院回数も稼げて一石二鳥なんですね。
昔は「保険診療は患者さんをしっかり診ない」と憤っていた代替医療の世界も段々と保険診療の理論に近付きつつある気がします。
筋骨格系をしっかり診てくれる先生を探そう。
物凄い無責任な発言になってしまうのですが、こうとしか言い様が無いです。
しっかり検査をしてくれるか否か。
それは完全にその先生の「治療哲学」次第になってしまうからです。
これには国家資格の有無は関係ないです。
- 資格があろうと診ない人は診ません。
- 逆に資格が無かろうと診る人は見ます。
なので「しっかり診てくれる先生」を自分で探す必要があるのです。
一人目でそういう先生に出会えた人は相当ラッキーです。
僕は3院くらい彷徨いました。
笑えない話なのですが、TVに出てる、雑誌に出てる、プロも診てる、というような有名な先生程に適当だった。。。
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