ひとつ目のアプローチで正解を求めてしまう事。

公開日:2017/02/10
最終更新日:2017/04/21

一つ目のアプローチで「すっきり治る」と考えてしまう。

これは別記事に説明したのと同じことです。

「感染症」の場合はどんなウィルス・細菌による場合であろうと基本的には「解熱鎮痛剤」で一気に症状が消え去ります。

その延長線上で考えてしまい、筋骨格系の問題でも「一つ目のアプローチで治るに違いない」と勘違いをしてしまいます。

それは幻想だと思いましょう。

感染症の場合は感染源が何であれ「発熱・疼痛の化学反応」に強制的に働きかけるので基本的には「解熱・鎮痛効果」はほぼ100%の確率で出ます。

そして、原因菌の特定は後からやってくる抗体に任せておけばいいのです。

ですが、筋骨格系はそうはいきません。

筋骨格系の場合は「原因」に働き掛けない限りは症状が改善しても完治したとはいえない為、その「原因」の絞り込みが必要になっていきます。

この「原因特定」が本当に難しい。

可能性が多過ぎるので、限られた時間内で絞り切るなんてまず無理です。

ですので、その時点で「可能性が最も高いもの(診断された疾患)」へのアプローチとなるのが一般的です。

つまり初回の施術は「仮説と検証」の第一段階だと考えましょう。

改善が見られたらOK。見られない場合は一つの仮説が検証できたということ。

実際に仮説がおりて、施術に取り組んだ。

でも、今ひとつ良くならない。

これは良くあることです。

でも、だからといって「この先生、駄目だ」となるのは早過ぎます。

  • 変化が出れば身体は治療の方向性は間違っていないということ。
  • 変化が出ないということは「仮説」が一つ「検証された」ということ。

可能性を一つ潰せたのですから、大前進です。

残った可能性の中からより「確率の高いもの」へのアプローチへと移ります。

この繰り返しの中で「何回目でビンゴするか」というのがある意味、筋骨格系の治療なんですね。

優れた先生ほど、少ない回数で「答え」に辿り着く。

世の中にいる「ゴッドハンド」と呼ばれる医師や手技療法家はここで差が出てきます。

限られた時間と限られた情報の中で的確に患者の身体を診察し、仮説を立てて検証する。

流れ自体は全く他の先生方と同じなのですが、「仮説ー検証」の回数がとにかく少ない。

あっという間に「本丸」へと辿り着きます。

なので施術回数・治療回数も少なく済むのです。

「先生」と呼ばれる人が辿る道は基本的には同じです。

対象が同じ「人間のからだ」ですのでそこまで大きな差が生まれる事はありません。

ただ、その「同じ道の辿り方」で大きな差が生まれるのだと覚えておきましょう。

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