「薬」というものを理解しておこう。

公開日:2017/02/10
最終更新日:2017/04/21

「薬」というものを理解すると色々見えてくる。

僕達患者はとにかく受け身です。

風邪を引いたら「病院」へ行き、先生の指示通りに薬を飲む。

今はお薬手帳もあるし、薬の説明書もあるから「薬効」についてはわかるようになりました。

でも、僕らが理解できるのは

  • 細菌をやっつける
  • 炎症を抑える
  • 痰を切りやすくする
  • 胃の粘膜を守る
  • 飲んだら眠くなる
  • 強い薬だから胃が荒れやすい

といった本当に「薬効(副作用含め)」の部分です。

どの薬がどの効果があるのか、ではなく「風邪を引いた」事に対してどうして3日~5日間薬を飲まないといけないのか。

という「身体に起こる変化」の理屈を大雑把でも構わないので理解しておくべきです。

それによって「薬」と「風邪の治癒」の関係が見えてくると思います。

「解熱鎮痛剤」は炎症を抑えて発熱と痛みを起こさせなくする。

風邪を引いた時の

  • 「発熱」
  • 「痛み」
  • 「だるさ」

は基本的に身体の内部で起こる「炎症反応による現象」だと思ってください。

感染して増殖した細菌やウィルスに身体の免疫機構が反応して「応戦」している状態です。

この「炎症反応」は治癒反応としては必然なのですが、社会生活を送る上では非常に辛い。

だから薬で「炎症反応」を起こす化学反応に干渉して炎症反応を抑えてしまいます。

でもこれ、免疫的にはマズイですよね。

炎症反応は免疫活性の狼煙でもあるのですから。

「抗生物質」で免疫の代わりに細菌をやっつける

ここで登場するのが抗生物質です。

免疫が起こしていた炎症反応を「薬」で抑えた訳ですから、ウィルスや細菌が増殖しやすい状態になったようなもの。

そこで2次感染でも起これば風邪が長引いてしまうので、抗生物質によって「細菌の増殖~二次感染」を防ぐ訳です。

「抗生物質は風邪に効かない」とされるのは風邪は抗生物質の効かない「ウィルス」によって起こると考えられているからです。

「じゃあウィルスはどうなるの?」となりますが、そこは「発症」の時点で体内では抗原提示がなされていますから、抗原提示から72時間程度で「そのウィルス専用の抗体」が誕生して参戦してきます。

そこからは免疫有利の一方的な戦になりますので、特に「薬」で介入する必要も無い訳です。

なので3日間で「消炎鎮痛剤」の役割もお仕舞い。

身体は自分の免疫で恒常性を取り戻して日常生活がかえってくる訳です。

なので、決して「抗生物質」が役に立たないという訳では無いと僕は思っています。

二次被害を防ぐという意味では役割は確かにあります。

ただ、個人的には人間の免疫は優秀だと思いますので、安静にしていれば良いかなと思います。

 

 

「風邪の治療」を「風邪の抗原ウィルスの退治」と考えるのであれば確かにそうですね。という話ですが、僕は二次感染の防止もまた大切な治療の一つだと思います。

僕は抗生物質は基本的に飲まないですけど。

「薬」は自然治癒力が本格稼働するまでの「繋ぎ」みたいなもの。

大体の流れは理解できたでしょうか?

風邪を引いてからの72時間は身体の中で強力な抗体ができるまでの空白期間なんです。

その間、身体は全く何もしていない訳ではないんですが「非特異的」といって「無分別に対応する免疫」が主力になっています。

浅く広く対応するタイプの免疫ですね。

72時間以後、提示された抗原情報をもとに「その抗原専用の抗体」が生まれます。

これは相手を限定するので「特異的」な免疫です。

深く狭い対応ですが一撃必殺の免疫です。

「薬」は「特異的」な強力な抗体が生まれるまでに身体に出てくる「辛い症状」を抑える為のものであって「風邪の治療」の為のものではありません。

72時間後の「抗体誕生」を見越した対応なんですね。

だから「対処療法」でも問題無いのです。

治療の本命(抗体)は僕らの身体が作り出してくれるのですから。

「薬」=「治療」というのはそうだけどそうではない。

「治療」とは何ぞや、という禅問答みたいになっちゃいますので大雑把にいきます。

風邪の例でいきますと、

結局、「抗原をやっつける」という意味での「治療」をするのは「免疫」なんですね。

僕らが「薬」で行う治療は「免疫が本格的に稼働するまで」の72時間において

  • 辛い諸症状を抑える
  • 二次感染を防ぐ

というどちらかというと「サポート役」の役割を果たします。

ここを誤解している人が多いんじゃないでしょうか。

「薬が風邪を治したんだ」と。

 

ここの少しの勘違いを修正すると、「薬」というものとの距離感を正しく持てるようになると思います。

関連記事

コメントは利用できません。

最近のコメント

    カテゴリー

    ページ上部へ戻る