虫垂炎(盲腸)をまとめる by NHKチョイス
虫垂について
画像引用:http://ur0.biz/CBa6
虫垂とは長さ5㎝程度の臓器で、盲腸の下にある突起のような臓器です。
ここに炎症が起こる事で「虫垂炎(盲腸)」となります。
まず、先に言っておきたいのは
現在、原因が明らかになっていないという事。
諸説がまだまだある状態だそうです。
但し、現時点で最も支持されている原因論は
「虫垂が目詰まりを起こして炎症が起こる」
というものだそうです。
放置すると危険な病気。
虫垂炎自体はそれほど重病ではないというイメージが強いと思います。
ですが、虫垂が目詰まりを起こしている状態を放置していると、
虫垂の中に膿が溜まってしまい、万が一にも虫垂が破裂してしまうと膿が周辺に広がってしまうという非常に重篤な状態を引き起こしてしまいます。
こうなると緊急手術となるので要注意です。
虫垂炎の症状について
虫垂炎の症状は、
- お腹の痛み
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐
- 発熱
- 便秘
- 下痢
などが一般的です。
ですが、いずれも風邪の諸症状であったり、日常的な生理現象でもある為に「虫垂炎」から来ているものとは中々想像できません。
そこで注意しておきたいのが以下の3点。
- お腹の痛む場所が移動する(中心→右下腹部へ)
- 痛みから始まり、嘔吐が続いたかどうか。
嘔吐から始まると違う疾患のケースが多いそうです。
- 右下腹部に圧痛があるか否か
これは虫垂炎の特徴との事なので、これである程度の虫垂炎の「あたり」がつくかと思います。
虫垂炎の治療について
虫垂炎の治療は
- 外科手術
- 薬
のいずれかになります。
初期段階の虫垂炎であれば「薬」による治療も可能ですが、膿が広がり「腹膜炎」となっている場合は緊急手術となるそうです。
虫垂の役割はまだ未解明
治療についての話とは少し異なりますが、
現時点では「虫垂」という臓器の役割は解明されていません。
- リンパ節が非常に多い
- 腸内細菌が根付いている
という事が事実として確認されている程度です。
ですので、個人的には「虫垂を切除する」という外科手術は最後の手段にすべきだと思います。
医学で解明されていないからといって、人体に不要な臓器であるとはとても思えないからです。
「再発」は無くても「影響」は出ると思う。
番組での解説担当の専門医の方が
「切除すれば再発は無い」
と仰っていました。
問題を起こしている臓器を切り取ってしまう訳ですから「再発」しようがないのはその通りだと思います。
ですが
- 「リンパ組織が発達している」
- 「腸内細菌が根付いている」
という臓器を切り取ってしまう訳ですから、身体への「影響」は生命維持には影響なくとも、ホメオスタシスには影響が出てくると思うんですね。
先生には
「再発は無いが、身体に影響が出る可能性は残る」
と説明してもらいたかったなと思います。
役割がわかっていない以上は、「どんな影響が出ているかわからない」というのが実際だと思うのです。
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