脳血管の病気 未破裂脳動脈瘤をまとめる by NHK 今日の健康

未破裂脳動脈瘤とは


画像引用:http://urx2.nu/DlIy

未破裂脳動脈瘤とはその名の通り

「破裂していない脳動脈瘤」

の事を指します。

早い話が「動脈瘤ができている」という事ですよね。

ちなみに「動脈瘤」とは動脈の中にできた「こぶ」の事です。

血流が分かれる部位にできやすく、プクーっと風船のように膨らみます。

水風船みたいなイメージだとわかりやすいかもしれません。※厳密にはもちろん違いますけど。

未破裂脳動脈瘤が破裂すると「クモ膜下出血」となる。


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この未破裂脳動脈瘤が破裂すると当然出血を起こします。

脳動脈が出血を起こすと、脳を包んでいる軟膜と頭蓋骨の内側にあるくも膜の間に広がる空間「くも膜下腔」に血液が流れ出てしまう「くも膜下出血」となります。

未破裂脳動脈瘤の症状について

殆どの場合は無症状だそうです

そりゃそうですよね。

動脈瘤ができているとはいえ、血流はしっかり流れているので体に症状が起こる理由が無い訳です。

ただし、動脈瘤が周辺の神経を圧迫するなどの場合は以下の症状が出てくる事があるようです。

  • 片側の瞼が下がる
  • 瞳孔が開く
  • 物が何重にも見える

ですが、それはあくまで「神経圧迫」によって生じる症状であって「脳動脈瘤」で生じているものではありません。

未破裂脳動脈瘤の存在だけで引き起こされる症状は殆ど無いという事を覚えておきましょう。

動脈瘤破裂のリスクについて


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未破裂脳動脈瘤の破裂リスクは日本脳神経外科学会が発表した指標があります。

7mmを超えるとリスクが一気に膨らむようです。

後、例外的にサイズに関係なく「形がいびつ」な場合は破裂リスクが高まるとのことでした。

未破裂動脈瘤ができやすい場所


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未破裂動脈瘤ができやすいのは、血流が分かれる部位です。

胸の大動脈弓もそうでしたが、血流が分かれる支点の部位は血流の圧を受け止める場所なので、構造的に膨らんでいきやすいからだと思われます。

常に負担を受け続ける部位になるので、如何に負担をかけない血流を維持して、負担にも耐えうる血管を養うかがポイントになるはずです。

それは結局、健康的な生活という事になるのですが。。。

未破裂動脈瘤の治療について


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未破裂動脈瘤の治療法は主に二つ。

  1. クリッピング術
  2. コイル塞栓術

です。

クリッピング術


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未破裂動脈瘤の治療法である「クリッピング術」ですが、

動脈瘤を「体内に残しても害の無いクリップで摘まむ」というものです。

動脈瘤の首元をクリップで摘まむ事によって、動脈瘤への血流を止めてしまいます。

血流の滞った動脈瘤は破裂のリスクが下がりますので治療は完了です。

このクリップ自体は体内にそのまま残すのですが、無害だそうです。

コイル塞栓術


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もう一方の治療法である「コイル塞栓術」はカテーテルを使う術式です。

股関節(足の付け根)部分からカテーテルを挿入し、脳の未破裂動脈瘤まで届けます。

そして、カテーテルを通じて動脈瘤にコイルを充填し、血流を遮断するのです。

コイルの落下を防ぐステント併用の形へと進化している。

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コイル塞栓術は首元の広い動脈瘤の場合、充填されたコイルが落ちるというリスクがあったそうです。

そこで、最近ではステントを使うことによって動脈瘤の首元を塞ぎ、コイルの落下を防ぐ形での手術が行われているそうです。

新たな「フローダイバーター置換術」の登場

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2015年に登場した新しい治療法です。

コイル塞栓術の応用版のような術式となりますが、コイルを使わずにステントだけで対応するのが特徴です。

動脈瘤の根元に特殊なステントを入れることで動脈瘤の中への血流を遮断してしまいます。

血流障害を起こした動脈瘤内では血栓が形成され、コイルの代わりをしてくれるというものです。

いずれの場合も「破裂を防ぐ対処療法」に過ぎない

これだけは絶対に忘れてほしく無いのですが、

上記の治療法は全て「対処療法」となります。

取り急ぎ、破裂リスクのある「未破裂動脈瘤」を破裂させないようにする処置です。

本当に問題なのは「動脈瘤」を作り出した生活全般です。

せっかく抑えた脳動脈瘤が再発しないように、血管をしなやかにして、血流を滞らせないような生活を再構築することが必要となります。

未破裂動脈瘤はもう治したから大丈夫、と再び以前と同じ日常に帰る事が一番のリスクだとお考え下さい。

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