胃がん徹底解説「手術とその後の対応」 by NHK今日の健康 パート2

胃がんの治療について

胃がんの基本3種の治療

胃がんの主な治療は

  • 内視鏡:早期がん
  • 手術:進行がん
  • 薬:両方で活用

になります。

1:内視鏡での治療


画像引用:http://ur0.pw/DuKK

写真は最近の健康番組で良く出てくる「ESD」という発展型の内視鏡治療です。

名称は「内視鏡的粘膜下層剥離術」だそうです。

胃にできた「ポリープ」が突起状であればそのまま「投げ縄」のように引っ掛けて切り取るのですが、平面状になっている場合はそうもいきません。

その場合に適用となる電気メスを活用した治療法です。

食塩水で平面ポリープを浮かび上がらせ、周辺をマーキングの上、電気メスで切りっていきます。

動脈硬化のアテロームプラークを生理食塩水で疑似的に作り出すみたいな感じですね。

ちなみに、大腸の厚さは3㎜なので、高度な技術が必要とされるそうです。

その為か、このESDは治療可能な病院がまだ少ないとのことでした。

手術での切除

主に進行がんの場合に適用となります。

胃粘膜の深層への進行もそうですが、周辺のリンパ管、リンパ節への転移も認められる、可能性が高いという事もあり、胃だけでなく周辺リンパ組織もまとめて切除対象となります。

その切除範囲はガンの程度、ガンの位置によっても大きく変わるようで、胃の下部にできた場合は周辺を切除するだけになるようですが、胃の上部に胃がんが発生した場合は食物を受け取る受け皿としての胃袋の機能が維持できず、胃の調子が悪くなる可能性が高い為、全摘となるケースがあるそうです。

あと、胃の上部にできた場合はガン組織が下部へと落ちやすいので、摘出範囲は下部にできたガンに比べるとやはり広めになるようです。

手術後の症状について

胃がんの手術後は

「胃切除後症候群」

と呼ばれる様々な症状が起こるようです。

「症候群」という名称からもその症状は結構あるみたいですね。

やはり、優先順位の問題(命最優先)で切除しただけであって、

本来切って良い臓器は無いということだと思います。

失った分だけ、身体には必ず影響が出てくるものなんですね。

切らない選択肢があるならそれが一番だと思います。

話が少し脱線しますが、少し前の盲腸、今は脾臓がそういった扱いになっている気がします。

「無くても大丈夫だから切りましょう」

と。

僕は「無くても良い臓器」なんて一つも無いと思います。

取れば必ずそれなりの影響が出てくる。

だから、切らないに越したことはないと。

主な「胃切除後症候群」について

代表的な手術後の症状は

「小胃症状」

と呼ばれるものだそうです。

手術後の胃は

  • 「サイズが小さくなった」
  • 「傷ついている」

という事から、

「少量で満腹になる」という状態になり易いそうです。

ですが、これは3か月~6か月程度で胃の傷が治り、症状としては収まっていくとのことでした。

そして今度は「食べられる様になって出てくる」胃切除後症候群が出てきます。

食べられる様になってから出てくる胃切除後症候群2つについて

小胃症状を乗り越えて、食べられる様になったら次の症状が出てくる事があるそうです。

  • 胃食道逆流症
  • ダンピング症候群

この2つです。

1:胃食堂逆流症(GERD)について

まず最初に結論からざっくり言いますと

  • 「胃の内容物・分泌物が食堂に逆流して起こる」
  • 「原因は今のところ明確になっていない」

という事だそうです。

一応、日本消化器学会のガイドブックがありますのでリンクを貼っておきます。

胃食堂逆流症(GERD)ガイドブック by 日本消化器学会

この資料は安倍首相の罹患で一気に市民権を得た「逆流性食道炎」とどう違うのか?という問いにも答えてくれているのですが、正直「まぁ、ぶっちゃけ同じですよね」という感じでした。

診断学上は別物としていますが、実質的には同じだと思って良いと思います。

というか、僕はもう敢えて区別する気は無いです。

2:ダンピング症候群

ダンピング症候群とは胃切除後症候群としては結構起こりやすいようです。15-30%の患者さんで起こるとのこと。

主な症状は食後に起こるもので

  • めまい
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 動悸(心悸亢進)

などが多いようです。

このダンピング症候群の原因は

「胃の切除による、小腸への負担増」

と考えられています。

早い話が

胃袋という「消化・貯蔵器官」を失った事によって

「本来は消化・貯蔵され、少量ずつ小腸へ流れ込むはずの食物が間髪入れず小腸へ流れ込む」

という現象が起こり、そこから発症する症状ですね。

胃袋から小腸への食物の流入ペースは「20秒~30秒につき小さじ一杯分」程度だそうで、それが手順を無視して流れ込む訳ですから、身体に変化が起こるのは当然かもしれません。

逆に起こらない人は、起こらないから大丈夫という訳ではなく「小腸への負担は必ず生じている」という事を覚えておくべきだと思います。

起こる・起こらないの違いは「運」ではなく「日頃の食生活」の差が出ているのではないかと。

ちなみに、ダンピング症候群には「前期」「後期」の2つの区分があり、

  • 前期:間髪なく小腸へ流れ込んだ食物によって起こる症状。
  • 後期:間髪なく小腸へ流れ込んだ糖質によって起こされる低血糖症状とされる。

どちらにしても「胃袋が担っていた役割・段取りを失った」事で起こる症状です。

切除した胃袋が再生する事は無いですから、負担のかからない食事にするなど、「今ある環境」で対応できるように工夫をしていくことが必要です。

ダンピング症候群に特効薬は存在しない

これだけはしっかり理解しておきましょう。

「胃は切っても大丈夫」と口にする医師・患者さんがともに多いのが僕はどうしても引っ掛かるのです。

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