関節リウマチをまとめる【日常生活の工夫】 by NHK今日の健康 パート3

関節リウマチ、自分でできる事


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関節リウマチは「寛解」を目標とする疾患ですので、「完治」という概念は存在しません。

如何にして

  • 「今の状態を維持するか」
  • 「何処まで機能を改善させられるか」

という事を達成するかが重要になる疾患です。

「寛解」を維持し、更に状況を良くしよう

関節リウマチは進行性の疾患なので「寛解」を迎えたといっても油断をしてはいけません。

「寛解」は所詮は人間が作った「概念」「定義」に過ぎませんので、思っている以上に「アテ」になるものではないのです。

「寛解」状態はいつでも壊れるリスクを持っています。

だから、少しでも「寛解」状態を維持できるように、より良い「寛解」状態を迎える為にも

「自宅で、自分でできる事」

を日常生活に溶け込ませる事が重要になります。

「治療を継続する」という物言いだと仰々しいのですが、早い話が「今の自分に適した生活習慣を馴染ませていく」という事ですね。

身体の歩き方では色んなところで「生活に溶け込ませる」という表現が出てきますが、これは「健康」とは切っても切れない本質なので、しつこいくらいに述べていきます。

ようやくでてくる「自分でできる事」

関節リウマチの寛解を迎えた後、自分で出来ることはずばり

日常生活の改良

です。

勿体ぶってそれかよ!と言われそうなのですが、本当にそれが一番大事で、そしてそれが一番できていないんですね。

関節リウマチの患者さんが陥りやすい落とし穴は、

「以前と同じ生活を送れるように頑張る」

という点です。

これは関節リウマチに限らずあらゆる疾患の患者さんに共通する心の在り方なのですが「自分は他の人とは違う、病気なんだ」という事を中々受け入れられない、認められないんです。

だから、病気になる前、病気が進行する前にできていたことを何とかしようとする。

同じやり方でやり遂げようとする。

それが心身ともにストレスとなって様々な問題が心身に起こってしまう。

そういう悪循環に陥るケースが多いです。

「今の自分にとって最適」を生活に溶け込ませよう。

関節リウマチは治療が劇的に進んでいますし、病気の進行をかなり抑えることができるようになっています。

ですが、それでも「現代医学の手に余る疾患」であるのは今も変わりません。

わかっている事よりもわからない事の方が多いのです。

だから、今は「未来の可能性」にだけ目をやるのではなく、「現時点の自分」にも目を向けてあげましょう。

今までできた事が今はできない。

それは「やり方が前と同じ」だからという場合が多いです。

  • 思うように指が動かない
  • 思うように力が入らない

こういった運動制限や障害が出ている場合、その状況でも「同じことができるように工夫をする」事が大切です。

目的は

  • 「前にできていたことをできる事」であり、
  • 「前と同じ方法ですることではない」という事。

これを忘れないようにしましょう。

前と同じ方法でできないのが嫌、という気持ちも当然出てくると思いますが、前にはなっていなかった病気の状態にあるのですから、それは当然の事なんです。

僕は椎間板ヘルニアで神経痛に悩まされていた時に「発症前と同じ方法で同じことをする」という事に固執していましたが、それは自分が「椎間板ヘルニア」だと認められなかったからでした。

椎間板ヘルニアである自分を受け入れて、自分にできることを把握し、その「今の自分」で前と同じことを行う為にはどういう工夫が必要か。

  • 「僕は〇〇という病気なんだ」
  • 「今まで通りにはできない状態にあるんだ」
  • 「今の自分でもできる方法を見つけよう」

という形に気持ちを切り替えていくと、あれだけ不自由だった生活がかなり改善されていくと思います。

「できない事を無理にしようとしていただけなんだ」と。

色々ある自分でできる事

1.関節保護運動

関節リウマチは炎症の起こっている関節にかかる負担を最小限にしてあげるのが良いです。

そこで、日常生活を見直して「無意識に該当関節に負担をかけていた動作」を洗い出し、それを負担を抑えながらできる形に置き換えていく生活改善です。

例えば、スマートフォンを片手で持つという行為は手首に負担をかけてしまいます。

そこでスマートフォンは両手持ちで操作する癖をつける事。

これは物凄く不便な使い方ですが、関節を守る為には必要な動きです。

便利を取るか、身体の労わりを取るか、それは自分自身で選択をしましょう。

また、椅子から立ち上がる際には机に手をついて身体を持ち上げるような動作をするのも危険です。

手首に体重が乗ってしまうので非常に負担が大きくなります。

そこで、肘までしっかり机にもたれて起き上がるようにしましょう。

手首に集中していた負担が肘にも分散して軽くなります。

こういう様に「手首集中」の負担を分散させてあげる事が大切です。

2.運動


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関節リウマチは関節に炎症が起こる疾患、それも自分で自分を攻撃する疾患なので、関節に無理な負担はかけない方が良いです。

ですが、それはそれで問題が無い訳ではなく、関節に運動をさせなければ、どんどん関節が固まっていってしまいます。

なので、「身体が悲鳴をあげない範囲」で関節を運動させてあげましょう。

問題は「悲鳴をあげない程度」となりますが、それはもう個人差があるので判断がつけにくいです。

関節リウマチは「痛くない範囲だけ」「動く範囲だけ」で動かしていくと徐々に動かせる範囲が狭くなっていく疾患ですので、少し痛くても「目いっぱい動かす」ということも大切だそうです。

決して「毎日、絶対にこなす」という義務化をしないように。

その日の自分の調子と相談しながら「日々ゆるく継続」で取り組みましょう。

感染症には注意が必要。

関節リウマチとは自己免疫系疾患であり、免疫による身体の攻撃が原因です。

ですので、抗リウマチ薬とは免疫抑制剤に他なりません。

抗リウマチ薬を服用している間は身体の免疫は下がっており、感染が起こりやすい状態にあります。

その為、感染に対する自己防衛が大切です。

  • うがい
  • マスク
  • 予防接種
  • 睡眠をしっかりとる

といった身近な感染防止策を日常生活に落とし込みましょう。

日常化すればそれ程苦にはなりません。

20%の患者さんには合併症がみられる

関節リウマチの患者さんの20%には合併症が見られるそうです。

これは抗リウマチ薬の副作用によるものなのか、免疫抑制によって感染が起こってしまったものかがわかりません。

どちらの可能性もあるとは思うのですが、5人に1人というのは高めの数値だと思います。

関節リウマチも例外ではない生活改善の高い効果


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関節リウマチであってもやはり健康的な生活習慣の効果は大きいです。

  • 食事
  • 適正体重の維持
  • ゆっくり休む習慣
  • 十分な睡眠時間
  • 適度な運動
  • 禁煙

これらが寛解をより良く迎える為に必要な要素です。

つまり「普通の生活」を送るという事ですね。

自己免疫系疾患である関節リウマチですら「人間本来の設計思想に沿った生活」を送る事で改善する・悪化を防ぐ可能性があるということだけは覚えておいてください。

生活は万病を癒す道でもあり、万病を作り出す道でもあるのです。

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