僕らは海を持ち出した存在。

人体の神秘を感じたお話。

僕が生理学を学び始めてから出会った内容で、純粋に「うわぁ何だか凄い」と感じた事があります。

体液である細胞外液と細胞内液の話です。

  • 細胞内液は細胞内を満たす液体。
  • 細胞外液は細胞の外側を満たしている液体
    • 細胞と細胞の隙間を満たす「間質液」
    • 血管の中を巡る「血漿」

僕はこの程度の認識で生理学を学んでいたのです。

もっと神秘的なストーリーがそこには隠れていました。

もう人体って本当に不思議です。というか生物って本当に奇跡だ。

僕らは「海」を持ち出した存在なのか?

僕が一人で感動していたという「体液」のお話。

それは

「人は海の環境を陸に持ち込んだ存在」

という内容です。

もともと、僕らは単細胞生物から始まり海の中で生存していました。

単なる細胞が海水に浸かってプカプカしていた訳です。

単細胞生物の細胞の中にはk(カリウム)主体の液体でいっぱいです。

そして、単細胞生物の周囲の環境(海)はNa(ナトリウム)主体の液体でいっぱいです。

つまり、カリウムの液体(単細胞生物)がナトリウムの液体(海)に包まれる形で命が成り立っていたという事ですね。

これが生命の始まりの形であったと。

海から陸に上がる際に「海」の環境を体内に作り出した。

ここからが本題です。

海の中で生きていた単細胞生物が陸に上がる時に困ったことが一つ起こります。

大き過ぎる環境変化ですね。

今までは「海水」に包まれて生きてきた存在が、急に乾いた陸に上がっても生きていく事ができません。

そこで選んだ進化の道というのが・・・・

海と同じ環境を体内に作り出す

という離れ業でした。

もともと、k(カリウム)主体の液体を細胞膜で包み込んだ存在だったものが、新たにもう一層外側に膜を作ったのです。

そして、外膜と内膜の間にできた空間に海水と同じNa(ナトリウム)主体の液体を詰め込んだのです。

  • 内膜とは細胞膜
  • 外膜とは皮膚
  • k(カリウム)主体の液体は細胞内液となり
  • Na(ナトリウム)主体の液体は細胞外液となる
  • 人間の細胞外液はかつての海水とほぼ同じ成分

ここまで読んで「うわぁ~凄いな」と素直に感動してしまいました。

僕らの細胞外液は海水だったんだーと。※あくまで昔の海水らしいです

海に生きていた生物が陸に上がって、という話は知っていましたが、その過程でまさか

「海と同じ環境を内部に作り出した」

「いわば、海を携帯した」

という僕の発想を遥かに超えた現象が起こっていたとは。

僕ら一人一人が小さな海みたいなものじゃないですか。

理屈だけ聞いていたら「わぁ凄い」だけだったのですが

「昔の海水と細胞外液の成分がほぼ一緒」

という点を知って、何だか凄い神秘的なものを感じてしまいました。

人間の身体に限らず、陸上生物は殆どそうだと思うのですが、生命って凄いですよね。

 

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